富士電機が貢獻する環境?社會課題
港灣でのカーボンニュートラルに貢獻する「陸上電力供給システム」
港に停泊中の船舶は、船內発電機で発電し船內の照明や空調などの各設備に電気を供給していますが、これを陸上からの電力供給に切り替えることで、カーボンニュートラルに貢獻します。
具體的には、アメリカのカリフォルニア州で、2004年から陸上電力供給システムの導入が進み、國內では、2020年から國土交通省主導でカーボンニュートラルポートの検討が進んでいます。
脫炭素、環境負荷低減、インフラ強靭化に貢獻する、陸上電力供給システム
陸上電力供給システムとは、安全?安心で環境に配慮した港灣を実現するためのシステムの1つです。
國土交通省の調べによると、國內の港灣における溫室効果ガスの排出量の約40%が停泊中の船舶からの排出であるとされています。
再生可能エネルギーなどで発電した陸上の電力を船舶に供給し、船舶內の発電機を停止することで、溫室効果ガスや大気汚染物質の排出量低減にもつながります。(脫炭素?環境負荷低減)
災害時には、船舶から陸上に電力を供給することも可能です。(インフラ強靭化)

※BCP:Business Continuity Plan(事業継続計畫)
富士電機が提案する陸上電力供給システム
富士電機は、1965年に南極観測船「ふじ」に電気推進裝置を納入して以來、インバータやパワー半導體、分析計などの自社で開発した製品を活用した船舶?港灣分野のビジネスに取り組んでおり、現在は、受配電設備から電気推進船まで、陸?海両方にまたがるトータルソリューションを提供しています。その一つが陸上電力供給システムで、造船所のドック(船を建造または修理するために構築された施設)などに導入されています。
港のある地域や船種によって電圧や周波數、設備容量が異なりますが、當社のシステムは、幅広いラインアップを持つ自社の変換器を適用することで、任意の電圧や周波數による電力供給を実現できることが特長です。
また、電力を受ける特別高圧(特高)や高圧の受電盤から、船舶側に電力を供給する陸上電源設備、船につなげるケーブルマネジメントシステム、さらには再生可能エネルギーとの連攜まで、一括して提案できることが當社の強みです。
1923年の創業以來、長年にわたり培ってきたエネルギー?環境技術を活かし、電気?熱エネルギーを効率的に利用できるさまざまな製品?システムで、港灣のカーボンニュートラルに貢獻しています。

陸上電力供給システムの例(船舶內発電機の負荷試験機能付き)
貢獻するSDGs目標
安全?安心?環境に配慮した港灣を実現する富士電機の陸上電力供給システムは、SDGs重點目標「11.住み続けられる街づくりを」と「13.気候変動に具體的な対策を」に貢獻します。